ナラティ部

人に関わるすべての人に対話の専門技術を届ける心理技法入門ワークショップ

「ナラティブ」という言葉が、患者との対話を重視する医療者の間で昨今「流行って」きているのを感じています。それならば、「ナラティブ」を操る技の本家本元ともいえる心理技法を、臨床カウンセラーに学んでみてはどうかというコンセプトでデザインしたワークショップです。

 

 

 

医師・看護師・薬剤師といった「医療職」、ソーシャルワーカーや介護士といった「福祉職」、教師・キャリアコンサルタントといった「教育職」、業界・職種を問わず、人の生き方を支援する対人支援の現場では、相手の話に耳を傾け、相手の状態に変化を促す対話の技術が必要とされています。

 

それだけではありません。子を育てる親として、部下を育てる管理職として、クライアントの期待に応えるビジネスパーソンとして、対話の技術は欠かせないスキルです。

 

心理技法は対話の専門技術です。対人支援の現場であればどこでも、対話の技術は力を発揮できる汎用性の高い技術のはずです。しかし、現状、心理技法はいわゆる「カウンセラー」の専売特許のようなものになってしまっていて、その外の世界で有効に活用されているようには見えません。

 

 それはとても「もったいない」状態ではないでしょうか。

 

どのような場にも応用できる魅力的な技術としての心理技法を、どのような人にも親しみやすく学べることを目指した場が「ナラティ部」です。

心理技法も多種多様ですが「ナラティ部」では心理専門職ではない方でも扱いやすく応用もききやすい「短期療法」(Brief Therapy)に焦点を当てています。

 

相手に肯定的な行動変容を期待したいとき

医療チーム内のコミュニケーションを円滑にしたいとき

苦手な先輩や同僚とうまくつきあいたいとき

失敗つづきで自信をなくしてしまったとき

 

対人支援の仕事の場面で、職場でのチームワークの場面で、日常の人間関係をよくするために、自分自身のメンタルケアにも、幅広く多様な場面で力を発揮できるのも短期療法の魅力です。

 

初回は日本ブリーフセラピー協会事務局をずっと担当している臨床カウンセラーの並木恵祐さんにご協力をいただきました。

 

並木さんは横浜市のシェアハウスやコレクティブハウスを舞台にさまざまなコミュニティイベントを開催しています。心理の力をカウンセリングルームの密室から開放して外のコミュニティへと開いていくこと、心理の力を地域で応用する実践を続けている方です。